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2019/3/1に発売のデビルメイクライ5の前日譚小説、それが「Devil May Cry5 Before the Nightmare」。
デビルメイクライ5の設定を理解するにおいて重要な内容となっているのでファンならば必読。
このページでは内容をかいつまんで簡単に解説。小説は各キャラクター目線で語られる短編ごとに分かれている構成なので、ここでも各キャラの視点ごとに話の流れをまとめている。ネタバレ注意。BookWalkerならば電子版ですぐ読めるのでお勧め。
DMC4の事件後、キリエと孤児たちと平穏な日々を送っていた。ネロを訪問してきたニコに対してアグナスの研究を調べることを許可してからはニコとも共に住むように。しかし突如現れた男に悪魔の右腕とそれに秘められた「閻魔刀」を奪われる。片腕を奪ったのはユリゼンであると謎の男ブイから聞かせられてレッドグレイブ市を訪れるも、ダンテに引き続きユリゼンに敗北。辛くも脱出し、ニコに義手の開発を依頼。改めてひと月後に義手デビルブレイカーを装備しユリゼンにリベンジを挑む。オーバーチュアはDMC4で登場した悪魔ブリッツの力を使っている事が明らかに。
- デビルメイクライ4での事件以降、キリエと共に孤児の世話をして生活していた。またネロは魔剣教団に関しては緘口令を敷いていた。
- ニコがある日訪れてきて、ネロはいぶかしく思うもアグナスの研究所まで案内する。ニコがアグナスの娘と知り困惑。
- 結局ニコがアグナスの研究を使って自分の研究を進めることを許してキリエ、ニコと共に1年以上共に暮らす。
- 生活が苦しいので自身の店「Devil May Cry」を車の移動式事務所にして遠方の仕事も受けられるようにと考える。ニコと共に廃車寸前の車を改造。
- その改造中に謎の人物に襲撃されて悪魔の力と共に閻魔刀も秘められていた右腕デビルブリンガーを奪われる。意識を失うも一命はとりとめる。
- ダンテに魔王ユリゼン討伐の依頼をするも、それだけでは足りないと考えたブイが入院しているネロの元を訪れる。そして「お前の右腕を奪った男を知っている」とブイから聞かされる。片腕を失いながらもブイに言われる通りレッドグレイブ市へと向かう。
- レッドグレイブ市に発生した「樹」の中で片腕で果たして戦えるかと暫時迷うも、自分の力で閻魔刀を取り戻すのだと決意する。
- ダンテとユリゼンが戦う現場へ到着するもレディ、トリッシュだけでなくダンテもが敗北してしまうのを目撃する。
- 片腕ながらも全力で戦うもやはりダンテ同様にネロも敗れる。目を覚まして再びユリゼンに立ち向かうダンテに「足手まとい」呼ばわりされてショックを受ける。
- ダンテがユリゼンを食い止めている間にブイと共に樹から脱出する。
- ダンテを残し退却を余儀なくされたことにいら立つが、ブイから一か月の猶予があると聞く。一か月後、必ずユリゼンにリベンジするとネロは誓う。
- フォルトゥナに戻ると、ニコに悪魔退治のための義手を作ってくれと頼みこむ。
- フォルトゥナ近郊のミティスの森でブリッツと遭遇、戦えないニコがいたため苦戦するもこれを撃破。ニコがこの経験で義手の案が思いついたらしいので、悪魔退治には毎回着いてくるようにとニコに言う。
- そして一か月後、車を改装した「デビルメイクライ」の事務所に乗り込みニコと共にレッドグレイブ市へ再び赴き、ユリゼンへのリベンジに向かう。
- 小説のラストでは失われた右腕に「新たな力」の予兆となる疼きをネロは感じ取っている。
まずDMC2にダンテに依頼したデュマーリ島のマティエと再会し、DMC2のラスボスだったアルゴサクスの片腕バルログの討伐を依頼される。それを難なく服従させて魔具としてバルログを獲得する。その後ブイから魔王ユリゼンの依頼を受けレッドグレイブ市に赴くもユリゼンに敗北してひと月の間消息不明のままとなる。ダンテはユリゼンを復活したムンドゥスだと断定して戦っているが本当にそうなのか、事実はこの小説内では不明。小説内では2007年放映のアニメのヒロインだった「パティ・ローエル」も登場する。18歳の誕生日パーティがあるからと電話でダンテを誘うが、ダンテは場違いだとして拒否。
- DMC2の登場人物、デュマーリ島の老婆マティエに呼ばれて悪魔退治を依頼される。その内容はDMC2のラスボス、アルゴサクスの片腕である悪魔「バルログ」の討伐だった。
- ダンテはDMC2のラストで魔界に閉じ込められたが、兄バージルの刀「閻魔刀」の次元を引き裂く力で人間界に戻ってくることができた。
- 久しぶりにダンテと並ぶDMC2の主人公ルシアとも出会う。ルシアはダンテとは違い全く老いてはいなかった。
- ルシアと共にバルログを討伐しに行く。バルログによればバルログが人間界にやってこれたのも閻魔刀(魔界に散らばっていた破片)の力によるものだった。
- バルログと1対1で戦い、ケルベロスを駆使してバルログを屈服させて魔具として使うようになる。バルログはダンテと共に戦って強くなった時ダンテにリベンジすると宣言した。
- また、バルログの体内には閻魔刀の破片が埋まっており、戦いの中でケルベロスが壊れるのと引き換えにこれも破壊した。そのためデュマーリ島に悪魔が出没する事は当面の間はなくなった。
- それ以来しばらく仕事がなく生活に困窮しつつあったが、モリソンがブイを連れて事務所にやってくる。そして「強大な悪魔」の討伐を依頼される。
- レディ、トリッシュ、ブイと共に魔界の樹木が発生するレッドグレイブ市を訪れる。
- 先行したレディ、トリッシュが敗れた相手ユリゼンと対峙し、その圧倒的な力からDMC1で倒したムンドゥスが復活した姿だと断定、魔人化して全力で戦うも、ダンテまでも敗北してしまう。
- ネロが戦っている最中で目を覚まし再びユリゼンに立ち向かうも敵わず、ブイとネロに逃げるように言う。そしてダンテはレディ、トリッシュと共に樹の中に取り残されてしまう。
- ネロ、ブイたちが打倒ユリゼンのために挑む準備期間の一か月の間、ダンテがどうしているかは不明のまま。
DMC5のプレイアブルキャラの一人だが正体不明の不気味な男。小説内で「力を失ってしまった」という述懐がある。また「ダンテと同じくデビルハンターであり、ネロの右腕を奪った男をずっと追っている」とも言っている。さらに2匹の使い魔に関しては「あくまで夢のようなものであるから悪魔にトドメを刺せない」という。それにブイはレッドグレイブ市の住民を救えなかった事を悔やんでもおり、生き残った住民を助けようともしているため、少なくとも悪人のようには描かれていない。またブイとグリフォンの会話でネロに関して「誰に似たんだろうな?」と言ったり、「魂が言っている」というような表現をしたり、バージルを連想させる描写が多い。
- ブイは「グルーの穴倉」というバーを訪れて仲介屋モリソンに会い、ダンテに会わせてもらうように頼む。
- モリソンの案内でダンテの店デビルメイクライへと足を運び、「強大な悪魔を退治してほしい」と依頼する。
- ダンテだけでなく、モリソンが話をつけたレディ、トリッシュと共に謎の樹木が発生しているレッドグレイブ市へと向かう。
- そこで復活しようとしている魔王が想像以上の力を持っていると予感し、ブイだけは一度撤退してネロを連れてくることにする。
- 右腕を失って入院しているネロを訪れてレッドグレイブ市での事件収拾を手伝ってくれるようネロに頼む。
- ネロを連れてきてから改めて「樹」の中を進む。しかしダンテに続きネロまで敗北。ダンテがユリゼンと戦っている間にネロと共に樹から脱出する。
- ユリゼンが世界を支配するまでの猶予は一か月だとネロやモリソンに教える。そしてブイだけはレッドグレイブ市に残り周辺で情報収集する事にする。
- 樹から発生する触手のようなものによりレッドグレイブ市の住民たちの多くは犠牲になり、その血を吸って樹はさらに成長していき、すでに市は魔界と化していた。
- ブイがネロとモリソンに言った情報収集というのは嘘であり、すでにブイはユリゼンやそれにまつわる周辺の事情もすでに全て知っているのだという。何かしらの理由で力を失っているブイはできるだけ力を節約して一か月後に備える事にしたのだった。
- だがそれでも可能な限り人を救出する事が正しいと「自分の魂が言っている」と感じ、一か月の間、住民を助けようとブイは行動する。
ダンテの愛銃エボニー&アイボリーを設計したニール・ゴールドスタインの孫。ロック・ゴールドスタインの姪であり養子。ロックはニコの母のアリッサの兄。幼い頃に父が失踪し間もなく母も失ったためにロックに育てられるようになった。本当の父親であるアグナス同様に研究者としての気質が強く、興奮すると言葉がどもるのもアグナスと同じ。顔は知らない祖母ニールの仕事をエボニー&アイボリーを通して知り尊敬し、それを超えるために単なるガンスミスではなく他の技術を結集しての発明家となることを決める。
- ニコの育ての義父ロック・ゴールドスタインはDMC2で出てくる企業ウロボロスに勤めていた。彼は母のニール・ゴールドスタインほどの才能はなかったが、ウロボロスをやめてガンショップを経営し始める。ロックの父ロイが死んだ後(自殺の可能性)にロックは自分の妹のアリッサと暮らすようになる。
- アリッサもまたウロボロスの事務職で働くようになり、当時ウロボロスの研究者だったアグナスと恋人になった。
- そしてロック、アリッサ、アグナスは3人で暮らすようになり、ニコも生まれるが、アグナスは「教皇の命令」ということで故郷のフォルトゥナに行かなければならず去ることに。アリッサはアグナスを追おうとしたが不治の病に侵され数年後に死亡したため、それは果たされなかった。父も母も失った姪のニコをロックは養子にした。
- ニコは幼かったためにアグナスの記憶はないため、ニコにとってアグナスには何の思い入れもないという。
- ロックからダンテの愛銃エボニー&アイボリーを見せられてニコは見知らぬ祖母の仕事に感銘を受ける。ダンテはエボニー&アイボリーに刻まれた文字のスペルミス(幼い頃にロック自身が刻んだもの)を修正するために、一人前のガンスミスになったロックを訪れ、その修正を依頼しに来た事があったのだった。
- ニコはDMC4の事件に興味を持ちオカルト雑誌記者からネロの存在を聞く。単純なガンスミスとして道を歩むだけでは祖母ニール・ゴールドスタインを超えることは不可能だと判断。そのための手段として父アグナスの研究が使えるかもしれないと考えていた。
- 直接ネロに会いにいき、ネロからは不審がられるも一応の信頼を得て父親のアグナスの研究施設で研究をすることを許可される。研究には時間がかかりそうなためネロ、キリエ、それに2人が面倒を見ている孤児たちと共に住むようになる。
- ネロが自分を良いように使うが、自分も研究の協力をしてもらっているので渋々ニコはネロの要求を聞いていた。そんなある時ネロが襲われて右腕を失う事件が起きる。
- 右腕を失って入院していたはずのネロが姿を消した(レッドグレイブ市に向かった)事をキリエと共に心配する。そして、ネロのために義手を作成することを決める。
- 無事にレッドグレイブから戻ってきたネロはダンテの力になれなかった自分の不甲斐なさを痛感しており、ネロから義手を作ってくれと頼んできた。ニコはなかなかアイデアが浮かばないが、ミティスの森でネロと悪魔ブリッツが戦うのを見て、悪魔の器官を使って義手を作ることを思いつく。
- そして発明した義手デビルブレイカーの「オーバーチュア」と「ガーベラ」をネロに授け、ニコはネロと共にレッドグレイブ市へと向かった。
DMC2の主人公の1人。人間の姿をしているが巨大複合企業ウロボロス社のCEOアリウスにより生み出された人造悪魔。しかし廃棄されたところを老婆マティエに救われ、人の心を持つようになる。自分ひとりでもバルログを倒す事は出来るという自信を持っていることをダンテに話すが、バルログと戦うダンテの力を見て自分は到底かなわないと感じる。
- DMC2ラストでダンテが帰ってくるまで、ルシアはダンテの事務所に何度も通い詰めてダンテの帰りを待っていた。魔界から帰ってきたダンテを喜んで迎えるも、ダンテはすぐに悪魔退治の仕事へ出ていったらしい。
- 母に等しいマティエがダンテをバルログ退治に呼ぶのはルシアは反対していた。それはダンテと出会うと別れの寂しさを経験しなければならないため。
- ダンテとバルログの戦いを目の前で見守り、ダンテの強さに驚愕する。悪魔の力を秘める魔具を使う事に抵抗があったが、ダンテがケルベロスを使うのを見て考えを改める兆候を見せる。
- ダンテはバルログを屈服させた後、また悪魔が現れたら呼べとルシアに言う。ダンテとの別れを惜しむも、自分はデュマーリ島の護り手としての役割を全うするのだと決意を新たにする。
便利屋たちに仕事を紹介し便利屋たちからは仲介料をもらう「仲介屋」。2007年のアニメのデビルメイクライのレギュラーキャラ。モリソンが登場する話で出てくる「グルー」などは2002年に出たデビルメイクライの小説の登場人物。ダンテ、トリッシュ、レディ、ブイの4人をヘリと使ってレッドグレイブ市まで運んだのはモリソン。さらに一旦戻ってきたブイと共にフォルトゥナへも行き、ネロもレッドグレイブに連れてきた。ダンテがユリゼンに敗北したことを、モリソンはにわかには信じられなかった。
- モリソンは昔は通い詰めていた便利屋たちが集う「グルーの穴倉」というバーへと足を運ぶ。それは亡きグルーという便利屋の娘2人が開業した店だった。
- そこで店を訪れたブイと出会い、ダンテに会わせてもらうよう頼まれる。
- ブイをダンテの元へ案内した後、嫌な予感がしたモリソンはダンテだけでは危ういとしてトリッシュとレディにもブイの依頼を手伝うよう頼む。
- ダンテ、トリッシュ、レディ、ブイと共にモリソンもレッドグレイブ市をヘリで訪れる。
- ダンテたちの帰りが遅いのを危惧。ネロとブイだけが退却してきたのを知りダンテの敗北を知る。
- ダンテが敗北したとあっては世界は終わりなのではとも考えるが、心が折れることのないネロを見てネロなら何とかしてくれるかもと、モリソンは希望を抱く。
悪魔退治を生業とする女性。モリソンからダンテを手伝うように言われてレッドグレイブ市を訪れるも、トリッシュと共に魔王ユリゼンに敗れ、そのままクリフォトの樹の中に取り残される。
- モリソンからの依頼で「樹木」のようなものが発生した町へ行き事態を収めてほしいと頼まれる。
- 今回の依頼は嫌な予感がするというモリソンをレディは不思議がるが、その町の名前(レッドグレイブ)の見て、ダンテに何かしら縁がある事件だということをレディも察する。
- レディが最近懇意にしているガンスミスはロック・ゴールドスタインだった。彼はエボニー&アイボリーを製作したニール・ゴールドスタインの息子。レディはつい最近、そのロック・ゴールドスタインの居場所をダンテに教えていたのだった。
- ダンテ、トリッシュと共にレッドグレイブ市に発生した樹の深部へと進むが、トリッシュと共にたどり着いたそこには「ユリゼン」という魔王が待ち受けており、その力にレディ、トリッシュは敗北する。
DMC1のラスボス、魔帝ムンドゥスにより作られた悪魔でダンテの母親エヴァと同じ顔をしている。DMC1でダンテとの出会いを通して人の心に目覚めた。トリッシュ目線で語られる章は1つのみで、そこではムンドゥスがダンテとバージルを倒すためにどう準備をしていたかが語られていた。トリッシュはレディと共にユリゼンに敗れ去り、クリフォトの樹の中に取り残されてしまった。小説内でダンテから譲られた魔具アルテミス(DMC3で登場)を使うシーンがあり、今回ボスでアルテミスがいるのはこれをユリゼンに奪われたからだと考えられる。
- 時間軸はDMC3より以前、ムンドゥスはエヴァを殺害した後にその双子の息子であるダンテとバージルにも刺客を送り込んでいたが、兄バージルはことごとくこれを退けていた。
- 弟ダンテの居場所はつかめていなかったが、トニー・レッドグレイブという偽名を使って生活していたダンテを発見する。「黒騎士」という強力な悪魔を作り上げて送り込むも黒騎士もダンテに敗れる。
- DMC3の事件の後にムンドゥスに挑んできたバージルを捕え、バージルを「黒騎士」の素体としてネロ・アンジェロを完成させた。ネロ・アンジェロになってもなおムンドゥスに反逆しかねないバージルの意思が残っていたが、スパーダの力の象徴の一つである、もともとバージルが持っていたスパーダの形見のアミュレットをネロ・アンジェロに与えたところ服従するようになった。
- ネロ・アンジェロを送り込むだけではダンテを確実に打倒すには足らないと考え、悪魔が力を発揮できる魔界へとダンテをおびき寄せるためにムンドゥスが生み出したのが、ダンテの母そっくりのトリッシュだった。そのトリッシュが魔界と繋がるマレット島へとダンテを誘導する事に成功したのがDMC1の発端。
- レディ同様、ダンテだけでは手が足りないかもしれないということでモリソンに頼まれレッドグレイブ市への魔王討伐へ赴く。
- しかし待ち受けていた悪魔「ユリゼン」と戦いその力に圧倒される。ダンテから譲り受けていた魔具「アルテミス」を使うが全く歯が立たず敗北する。
- それほどの力を持つ悪魔なら、同じく悪魔であるトリッシュが名前を聞いた事がないはずだとトリッシュは疑問を抱く。
- ダンテ、レディ同様にユリゼンに敗北後トリッシュも消息不明。おそらくトリッシュは本編ボスの1体であるキャバリエーレアンジェロの中に取り込まれることとなる。